栄養部
基本情報
業務内容
入院食事管理
私たちは、入院中の食事を「治療の一環」と考え、適正な衛生管理のもと、よりよい食事を提供することにより、患者さまのQOL(生活の質)の向上に貢献できるよう日々努めております。
- 適時配膳:朝食は午前8時頃、昼食は正午、夕食は午後6時にお届けしています。
- 適温配膳:保温・保冷配膳車を使用し、温かく食べる料理は温かく、冷たく食べる料理は冷たく、美味しい温度で料理をお届けしています。
- 衛生管理:HACCPに準拠した適切な衛生管理で食事を作っています。
- 食事サービス:常食A(普通食)をお召し上がりの患者さまには毎週水、木、金曜日の昼食と夕食に選択メニューサービスを実施しています。また、治療による食思不振の患者さま向けに、昼食と夕食に化学療法食を、その他、産科病棟で出産された方に出産祝膳、18階特別病棟に入院される患者さまには毎週、月・水・金曜日の夕食に幕の内ご膳を提供しています。
※入院中の食事メニューは:こちらの”入院に関する情報”からご覧ください。
栄養食事指導
栄養食事指導は、入院・外来患者さまとそのご家族を対象に、糖尿病、腎臓病、肝臓病、先天性代謝異常症、癌などの様々な疾患に対して、個人指導・集団指導を行っています。
- 個人栄養食事指導
月曜日から金曜日までの午前8枠、午後6枠、合計14枠です。
個人栄養食事指導では、主治医の指示により、患者さまそれぞれの生活習慣や食習慣をお聞きしながら、病態に合わせた食事療法を継続的に取り組んでいただけるようご提案いたします。 - 集団栄養食事指導(教室)
集団栄養食事指導では、病態ごとに食事療法の基本的な説明を講義形式で行っています。講義後は質疑応答時間を設けており、自由にお話いただくことで、情報共有の場にもなっています。
教室名 | 対象 | 場所 | 実施日 | 時間 |
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糖尿病教室 | 入院 | 13階西病棟 カンファレンスルーム |
毎週金曜日 | 10時00分~10時45分 |
心臓リハビリ減塩教室 | 入院 | 10階東病棟 カンファレンスルーム |
毎週金曜日 | 15時30分~16時10分 |
母親教室 | 外来 | Web開催 | 月1回 第1火曜日 | 13時00分~14時30分 |
ホームページ
栄養サポートチーム(NST)https://www.hosp.omu.ac.jp/departments/nst/nst.html
特徴・特色
入院患者食の特徴・特色
入院患者食事調理業務を委託しているエームサービス株式会社と共同で患者食事サービス向上に向けてさまざまな取り組みを行っています。
食育メニュー毎月19日を「食育の日」として、主に旬の食材をテーマとしたメニューと情報誌を提供し、食べ物を通じて、日本の食文化についてお知らせしています。
行事食毎月1~2回、季節に応じた行事食メニューを提供しています。
特別メニュー(不定期)
料理研究家との共同開発メニューやホテルシェフによるメニューの提供を実施しています。
出産祝膳(出産3日後の夕食に提供)
幕の内ご膳(毎週、月・水・金曜日の夕食に希望者のみ提供)
18階特別室にご入院される患者さまに実施しています。
栄養食事指導の特徴・特色
糖尿病に対する栄養食事指導当院では糖尿病の患者様に対し、疾患や治療方法に合わせ、様々な方法で関わっています。
- 入院における栄養食事指導
糖尿病治療で入院された患者さまには、まず集団栄養指導で糖尿病の食事療法についての基本を知っていただき、個人栄養指導にて患者さまそれぞれの生活習慣、食習慣に合わせた指導を行います。患者さまには知識を得るだけではなく、食事療法の必要性に気づき、ご自身の生活の中でどのように食事療法を取り入れていけばよいか、管理栄養士とともに考える場所にしていただければと考えています。 - カーボカウントをとりいれた栄養食事指導
血糖の上昇に最も影響を与える栄養素は糖質です。カーボカウントは摂取する糖質量を調整して血糖コントロールを行う方法(基礎カーボカウント)と、摂取した糖質量にインスリン量を合わせて血糖コントロールを行う方法(応用カーボカウント)があります。
患者さまに合わせて、食事療法にカーボカウントを取り入れて血糖コントロールを行えるように指導を行っています。 - 腎症進行予防外来における栄養食事指導
わが国において糖尿病腎症は透析導入の原因の第1位です。透析導入を防ぐためには糖尿病腎症の進行をできるだけ遅らせることが必要です。当院では進行を防ぐために医師、看護師、管理栄養士が同日に診療、指導を行う腎症進行予防外来を開設しています。通常の外来受診に加え、3か月に1回程度、医師の診察、看護師の生活指導、管理栄養士の栄養食事指導を受けていただくことで、患者さまを多職種で継続的にサポートしています。
当院ではさまざまな先天性代謝異常症の患者さまに対して栄養食事指導を行っています。 先天性代謝異常症の疾患によって、摂取制限をしなければいけない栄養素が異なり、患者さまごとに栄養素の制限量も異なります。また、成長の過程においても制限量は変わっていくため、乳児期より長期にわたり、継続して食事管理が必要となります。当院の管理栄養士は主治医と保護者、必要時は学校などの施設と連携をとりながら、患者さまの成長に合わせた食事管理をサポートしています。
がんに対する栄養食事指導がんによって食思不振が起きて食事量が減ったり、食事がしっかり摂れていても、身体を維持するために必要なエネルギー量が増えたりすることで摂取不足となり、栄養状態が悪くなることがあります。また化学療法などの治療によって味覚変化等が起こり、食事の摂取量が減ってしまうことで、栄養状態が悪くなることもあります。
当院の外来化学療法センターで治療中の方は、がんによる諸症状に対する栄養食事指導を受けることができます。
学術活動
学術活動についてはこちら
先端予防医療部との連携
先端予防医療部と連携して、お弁当箱に主食、主菜、副菜を1:1:1で詰めることで、
バランスの良い食事をすることが出来る「111弁当箱健康管理法」を提案しています。
実践方法については、こちら
「111弁当箱健康管理法」に関するブログは、こちら
臨床研究
- 管理栄養士の病棟配置による肺癌患者への栄養介入効果
承認期間:倫理委員会承認後~2023年3月31日 - 尿路結石症患者の栄養食事指導および体組成計測による指導効果の検討
研究まとめ
スタッフ紹介
教職員氏名 | 役職 | 指導医・認定医資格 | 専門分野・担当 |
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繪本 正憲 | 部長 |
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藤本 浩毅 | 保健副主幹 |
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管理栄養士12名
病態栄養専門(認定)管理栄養士 | 8名 |
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NR・サプリメントアドバイザー | 3名 |
糖尿病療養指導士 | 4名 |
NST専門療法士 | 4名 |
静脈経腸栄養(TNT-D) 管理栄養士 | 2名 |
がん病態栄養専門管理栄養士 | 2名 |
腎臓病療養指導士 | 1名 |
医療情報技師 | 1名 |
栄養指導専門士 | 1名 |
肝炎コーディネーター | 2名 |
肝疾患病態栄養専門管理栄養士 | 1名 |
心不全療養指導士 | 1名 |
JDA-DAT | 1名 |
日本DMAT隊員(業務調整委員) | 1名 |
(重複あり)