先端予防医療部
基本情報
先端予防医療部の紹介
医学研究科先端予防医療学とその臨床部門である先端予防医療部は、①先制的予防医療の実践、②未病データの蓄積と解析による新たな研究成果の創出、③国際競争を勝ち抜く研究者の人材育成を目的にて設立され、その臨床現場となる先端予防医療部附属クリニックMedCity21が平成26年4月14日に開所されました。
MedCity21には健診部門と総合的専門外来部門が併設されています。健診部門では、公立大学法人として全国初の附属健診センターとして、がんや生活習慣病(脳卒中、心臓病、糖尿病、慢性腎臓疾患、脂肪肝等)の早期発見・早期治療の実践のみならず、未病段階での早期介入を目的に、人間ドックを主にした健診事業を展開します。
先端予防医療とは
2014年9月12日に世界初となる人工多能性幹細胞(iPS細胞)から作った網膜細胞の移植手術が行われ、治療医学の新たなステージが始まりました。治療医学は益々進歩しますが、こういった高次治療医学と対峙してあるのが、疾患の発症を未然に予防するいわば0次医療ともいえる予防医学です。究極的には、疾患による患者の身体的・経済的負担を無くすためには、疾患を発生させないこと以外にありません。早期に疾患を発見することは言うまでもなく、新たな疾患リスクや予測因子、介入方法を最新の技術と発想で探求し、未病の段階で疾患を食い止めることを目指した医療が、先端予防医療です。
MedCity21の役割
MedCity21では、各分野の専門医8名が専属スタッフとして常勤し、更に、大学病院各診療部門から派遣された現役の各エキスパートが、健診業務や専門外来を行います。更に、女性が安心して健診・検診や診察を受けて頂けるように、レディースエリアを設け、女性医師と女性スタッフによる乳がん検診、子宮がん検診、コルポ診外来、妊婦健診外来を行います。健診の結果、更に精密な検査が必要な場合や、専門的な治療が必要となった際には、附属病院本院との電子カルテを介したデータの共有化により、検査の重複を避け、専門診療科への迅速な紹介と治療が可能です。
また、地域医療機関との連携により、定期健診の実施と健診後の経過観察・精査を分担して行い、長期継続的な健診データの共有により、体調変化や未病状態の早期発見と早期介入を協力して行える健康ネットワークの構築を目指します。更に、これら臨床サービスと同時に、受診者の同意のもと、健診データ、血液や尿、遺伝子などの生体試料や遺伝子情報などを蓄積するバイオレポジトリー(バイオバンク)を構築し、それを運営・管理・解析する先端予防医療研究センターを併設して、疾病の新たな発症予測因子や危険因子、予防因子等の情報を世界に発信していきます。
主な健診/診療の内容
〈人間ドックコースとして〉
標準コース、ライフスタイルコース、がんコース、エグゼクティブコース、PET/CTエグゼクティブコース
〈専門ドックコースとして〉
エイジングチェックコース、脳ドックコース、レディースコース(スタイリッシュコース、ラグジュアリーコース)
先端機器の紹介
MRI、CT、X-TV、XP、デジタルマンモグラフィー、DXA(骨塩定量)、経鼻上部消化管内視鏡、各種超音波検査等は言うまでもなく、早期の病態を捉えるために、肝硬度・脂肪蓄積度検査(FibroScan)といった通常の健診では使われない機器も装備しています。
また、大阪公立大学に導入された、“次世代半導体検出器”を搭載した、全く新しいPET/CT装置も利用することができます。
ホームページ
MedCity21:http://www.medcity21.jp/疾患・治療実績
当科の得意分野
予防医療
主な手術や処置の件数(2023年度)
手術・処置・症例等の名称 | 件数 |
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人間ドック・各種健診受診者数 | 15205 |
上部消化管内視鏡検査(健診) | 7810 |
上部消化管内視鏡検査(外来) | 35 |
スタッフ紹介
教職員氏名 | 役職 | 指導医・認定医資格 | 専門分野・担当 |
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渡邉 俊雄 | 部長 MedCity21所長 |
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福本 真也 | 副部長 MedCity21副所長 |
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木村 達郎 |
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中野 朱美 |
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灘谷 祐二 |
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川村 悦史 |
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田内 幸枝 |
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金森 厚志 |
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