院内ニュース

2023年3月10日

青森県三村知事が訪問されました

青森県と当院初期臨床研修医との意見交換会

当院2年次研修医は、青森県内の協力病院で1か月間地域医療研修を行うことができます。本地域医療研修は、平成19(2007)年度から始まり、今年度は21名が研修を行いました。これまで329名が青森県内で研修しています。今回、青森県からは三村知事、小川良医育成支援特別顧問、安齋大間病院長をはじめ8名の方々がお越しになりました。当院から、柴田副院長、首藤卒後臨床研修センター長、栩野准教授、事務部門並びに今年度青森県で地域医療研修を終えた研修医など、39名が参加しました。
 
意見交換会では、三村知事より、大阪府と青森県との医療の比較、保健・医療・福祉包括システム、ヘルスプロモーションカーの導入の取り組みなどのお話がありました。その後、首藤センター長の進行のもと、今回の地域研修で感じたことなど、快活な交流が行われました。研修医からは「人と人との関係性を築き、家族や生活環境など患者さんの背景を知ったうえで医療を行うことが重要であると感じた」「山の中の一軒家まで往診に行く機会を与えてもらった」「1か月の間、素晴らしい経験をさせてもらった」「リンゴや食事も美味しかった」など、活発な発表が行われました。研修医を受入いただいている病院の病院長の方々とも、風土や言葉の壁など、研修での厳しさや楽しさについて、様々な意見が交わされました。

三村知事は、一人一人の発表に強く頷き、常に優しい表情でお聞きになられ「医師としての人生の中で、地域の現状を知り、そこで感じたことは大きな糧となる。互いに刺激を与え合えるよう、今後も多くの医師の方に青森に来てほしい。」とのお言葉をいただきました。首藤センター長からは「青森の研修では、過疎地域での医療行為ということもあり、医師の仕事の重要性に気付かされる。地域の人々との交流を通じて各々が感じたことを忘れず今後も頑張ってほしい。」と激励の言葉がありました。

本研修は、来年度も実施予定です。若い医師が地域医療の現実を身をもって感じられる貴重な機会であり、医師の地域偏在や、日本全体で良医を育成していく取り組みとして非常に有益です。青森県での、この研修が医師人生の糧となり、今後大きく活躍してくれることを期待しております。
 

三村申吾青森県知事のあいさつ   柴田副院長のあいさつ   研修医との意見交換