院内ニュース

2023年12月7日

神経内分泌腫瘍(NET)専門外来を開設しました!

大阪公立大学医学部附属病院の肝胆膵外科では、10月4日(水)より、神経内分泌腫瘍(NET)専門外来を開設しました。

 

NETは体のさまざまな部位にできる神経内分泌細胞由来の「できもの」です。カルチノイド、日本語では「がんもどき」と呼ばれていたこともあります。現在はその性質が少しずつわかってきたため、神経内分泌腫瘍という名前になりました。

 

NETには良性に近いものから悪性まで様々な腫瘍が含まれます。腫瘍が見つかった場合、基本的な治療は切除です。手術の方法自体は他の癌とそれほど違いません。一方、発見時に病状が進行している場合、あるいは切除後に再発・転移をしてしまった時には、手術だけでなく内服や点滴の薬物治療、さらには放射線治療まで様々な治療があります。ベストな治療法を総合的に検討する必要がありますが、残念ながら全ての方法を提供できる施設はまだ限定されています。

 

当院では、ソマトスタチン受容体シンチ検査(オクトレオスキャン)や、放射線治療の一種であるペプチド受容体放射性核種療法(ルタテラ)という新しい治療も実施可能です。NETの検査から集学的治療まですべてが行える拠点施設として期待されています。

 

もし「NET、神経内分泌腫瘍」と診断されてお困りの方は、相談だけでも結構ですので、当院の専門外来を受診してみませんか? 患者さん・ご家族とともに、ベストな方策を探求します! どうぞお気軽にご相談ください。

 

神経内分泌腫瘍(NET)専門外来の診療日について

毎週水曜日 09:00~13:00まで
※完全予約制です。
※初診の患者さんは紹介状(診療情報提供書)が必要です。
※診療日・診療時間は予告なく変更になる可能性がございます。

 

受診方法はこちら

https://www.hosp.omu.ac.jp/outpatient/syoshin/syoshin.html

神経内分泌腫瘍(NET)専門外来 責任者
大阪公立大学 肝胆膵外科 講師 大平 豪