院内ニュース

2024年3月21日

2024年3月11日、四天王寺高等学校で体験型出張講座を開催しました。

2024年3月11日、形成外科の元村部長と諸富副部長が四天王寺高等学校へお伺いし、生徒の皆さんへ体験型出張講座を開催しました。

体験型出張講座は、学生のうちから病気や怪我、医療に関心をもっていただくことを目的としています。また、医療者が普段トレーニングに使用している機器や人体模型を使用して楽しく学ぶことで、医療を身近に感じてほしいと考え、今年度より開催しました。

 

開催概要

  • テーマ  :  ~形成外科の世界~
    会場  :  四天王寺高等学校 高校2年生
    体験  :  手術着着衣体験・顔面骨固定体験・皮膚縫合体験

 

(1)座学「形成外科とは」
はじめに、元村 形成外科部長より「形成外科」についての座学があり、形成外科の歴史や、対象の疾患、形成外科の基本手技などについて説明を行いました。

※形成外科は主に先天性・後天性を含む身体の表面の醜形を、正常な見た目に近づけることで、本人の精神的苦痛を和らげることを目的としています。
例)乳がんの治療で乳房を摘出した方の再建手術など


元村 形成外科部長

座学の様子

 

(2)手術着着衣体験
座学の後は、手術着と手術用手袋の着衣体験です。
感染対策のため、清潔な部分を触らないように素早く着用するのがポイントです。


元村部長の着衣見本

手袋のはめ方にも注意が必要です

ピタッとした手袋に苦戦

上手に着れました

 

(3)顔面骨固定体験
骨折をした顔の骨を固定する作業です。
お友達と協力しながら、ドリルを使って上手に骨を固定していました。


諸富 副部長からの説明

まずは骨に穴をあけます

骨折した箇所にプレートを設置

最後はスクリューで固定します

(4)皮膚縫合体験
最後は、皮膚縫合体験です。形成外科ではなるべく傷跡を目立たないようにするため、糸を結ぶ力加減が大事だそうです。


小さな針と細い糸を使って傷口を縫います

糸を結ぶ方向が難しい

ハサミの持ち方が大切

器用にハサミと糸を扱っていました

参加した生徒さんからは、「人を助けるといっても、医療にはいろんな側面があるのだと実感した」、「ますます医者になりたい気持ちが強くなった」などたくさんの嬉しい感想をいただきました。

今回の体験型出張講座を通して、すこしでも学生の皆さんが医療へ興味・関心をもっていただけましたら幸いです。ご参加いただきました生徒の皆さん、ご協力いただきました四天王寺高等学校の先生方、本当にありがとうございました。

いつの日か大阪公立大学医学部でお会いできることを楽しみにしております。

 

  • ※大阪公立大学医学部附属病院では、地域住民の皆さんに医療や病気について正しい知識を知っていただく活動の一環として、体験型出張講座を行っています。
    今後も地域の保育所、幼稚園、学校に向けて体験講座を実施する予定です。